西高26期

海外営業、カシオ計算機（電子機器製造業）

1982年の入社以来39年間カシオ計算機に勤務。 約27年間はシステム商品の海外営業一筋。 その後の約12年間はサステナビリティ推進を担当。2ndキャリアでは、多くの中小企業のＳＤＧｓ経営の実践を支援することで微力ながらも社会に貢献したいという志を抱き、2022年、コンサルタント業を起業。

3年時の行灯行列で、私がリーダーになって宇宙戦艦ヤマトを精巧にかたどった行灯を製作しました。リアリティにこだわるあまり船体をグレーで着色したため、行灯が暗くてよく見えないというオチが付きました。（写真）

カシオ在職中の2015年～2018年、毎年西高生の企業訪問を受け入れていました。その際、皆さんの先輩に私が伝えたことが二つあります。

１．西高時代に成し得た最大の成果は、生涯の友を得たこと

２．Global は Local の寄せ集め、「国際人」を目指すって結局、立派な「日本人」になること（27年間世界中を飛び回って私が得た結論です。

札幌市公立中学校教諭。振り出しは札幌市立向陵中学校の美術科教諭。

合同会社美術教育コンサルティング社代表CEO・絵画教室「創美創心」講師　　　　　中学校教員を退職後、弊社を2016年（平成28年）60歳で立ち上げ、同時に絵画教室「創美創心」を開設しました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ファーストステージの教員時代に積み上げた美術教育の幅広い研究実績を生かし、2017年自著「The Basics あなたらしい絵を描くために」を、幼児教育の第一人者である東大名誉教授汐見稔幸先生の監修のもと出版しました。　　　　　　　　　　　　　　　令和5年より大通のスペースCOVOにて本著をもとにした絵画教室を開催予定です。コロナ禍や老親の世話など会社経営は順調には進みませんが、家族の状況に応じて自在に事業を縮小したり拡大したりできることが自社の良いところです。社会保険料を75歳まで払い続け、社会人のスキルアップのお手伝いをして、死ぬまで社会貢献をするつもりです。　　　

自由であふれる才能の集まりである西高はよき学びの場でした。とりわけ美術部での活動は素晴らしい先輩たちや教授陣との出会い、西高美術部展や積丹遠征スケッチ旅行などで充実したものでした。学校祭や学生道展に向けて追い込みの時期は定時制の給食のコッペパンをもらってきて、夜遅くまで活動したりしました。今では許されない自由な活動が楽しく一番の思い出となっています。

自由・自律・叡智・創造という西高の校訓は、人類がこれから体験するAI社会を人間らしく生き抜くためにピッタリの訓示です。誰にも決めさせない「あなたの進む道」は来るべき時のために、常に叡智を磨き、もの・ことを創り出す準備をしておいてこそ実現可能となります。遊んでいるようで、実は勉強している西高生。今も同じでは？

社団法人北太平洋地域研究センター（NORPAC) というシンクタンクの研究員

公益社団法人北海道国際交流・協力総合センター（HIECC)・客員研究員

NPO法人国境地域研究センター・理事／北東アジア学会・理事／

ボーダーツールズム推進協議会・監事／根室市北方交流専門委員など

最近はウクライナ戦争を機に日ロ関係のセミナーや取材が多くなった。

在学中は分からなかったが、いま振り返ると西高時代は最高に楽しく、幸福で、充実していた時代だったと思う。

勉強はほどほどだったが、友人たちと遊び回り、写真部で多くの写真を撮り、興味をもった本や映画や音楽をいろいろと楽しんで、失敗も失恋も思いっきりやった。

65歳になって人生を振り返ると、若い時代に思いっきりやってきたことが、自分という人間のベース（基礎）となり、失敗を含むさまざまな経験がとても大切な財産となっていることがよく分かる。

高校時代は、それぞれの目標もあるので勉強も大切だと思うが、できれば学校の勉強以外にも、視野を広げ、好奇心を旺盛にして、いろいろ見て、聞いて、感じてほしい。自分の頭で考えて行動してほしい。

人それぞれなので無責任なことは言えないが、私の場合は失敗も挫折も大失恋も、とても貴重な経験、よい思い出になった。恐れる必要はない。

現在、在学中の友人だけでなく、卒業してから付き合うようになった同期の友人は多い。利害関係なく付き合える高校時代の友人はとても大切だ。

札西で学んだこと、経験したこと、そして友人たちは、いまもとても大切な財産だ。