【 札幌西高 定時制・卒業式】学年を超えた絆が育む、一歩踏み出す勇気
2026.04.01
静寂に包まれた夜の学び舎に祝福の拍手が響くなか、札幌西高校定時制課程では、家族や教職員、在校生に見守られ、
9名の卒業生が学び舎を巣立ちました。

全校生徒は44名。年齢やこれまでの歩みも様々な生徒が集うこの場所は、少人数ゆえに学年の垣根がなく、
まるで一つの「家族」のような温かさに満ちています。
式で生徒会長は、「受け身だった自分を変えたかった」と4年間の挑戦を回想。
eスポーツ導入の実現やボウリング大会などの行事を通じ、主体的に活動する中で得た自信を語りました。
「水槽から放流される鮭の稚魚のように、広い世界へ旅立つ」という力強い答辞からは、西高卒業生としての誇りと、
未来を切り拓く勇気が伝わってきました。

式を終え、通い慣れた教室に戻った卒業生たち。
その手にある卒業証書を慈しむように見つめる表情からは、それぞれが歩んできた道のりの深さが伺えました。
4年間、彼らと伴走してきた担任教諭は、最後に「平和に学べることの尊さ」を語りかけました。
広島や沖縄での平和学習、クラス全員で取り組んだユニセフ募金を振り返り、「世界には学びたくても学べない子がいる。
自分たちにできることは必ずある。社会に関心をもち続け、いざという時に声を上げられる人になってほしい」と、
最後の教えを贈りました。

働きながら学ぶ人など、それぞれの歩みを大切にしながら夜の校舎で共に支え合ってきた卒業生たち。
伝統ある母校で育んだ強さと優しさを糧に歩み出す彼らの未来を、心から応援しています。